キオクリョクがございません

つれづれあれこれ

ウォール街 1987年

 OliverStoneのWallStreet(1987)。面白いのはバドがゲッコーと会うことができて、会社に帰って彼から℡を貰ったときまで。つまりオープニングからの20分ほど。
 途方も無い大富豪や権威とか、それに憧れてアクセクしているうちが実は人生の光輝ける時。そのレールに乗った辺りから悪魔が宿り、人生の無垢で真っ白な心に暗雲が立ちこめ黒いシミであちこち汚れ、心から笑えなくなる。

 大切なモノは真っ白な自分の無垢な心なんだったと後悔することに…。
 
 先日、「息子が某有名大企業のある部門の出世コースに乗っている」ことを同僚が喜々として語ったのだが、僕は「あーあ」と心の内でため息。羨ましいとかではなく、「大変だなぁ」と…。
 彼は最近この職場に僕と同様アルバイトとしてやってきたが、案の定ある人間からパワハラに近い扱いをされて困っている。僕も一年前その洗礼を受けたが、キレてやったらそれが止んだ。
 それであなたもやればと言ってみたが、息子の会社で自分も素行調査され((文書で詳しく報告)ていて、父親が警察沙汰になったら困ると息子から言われたと…。

 キレたくらいで警察沙汰になることはないのだから、「‘なんでお前の出世のために俺が不当な扱いされなあかんねん’と言ってみたら…」と言えば「とてもとても…」と。
 
 実は、幸せはそんな処とは正反対にあるのだが、そう言っても「コイツ、嫉妬してるんや」としか相手は思えないだろうから、面倒くさい。

 

 この頃というか、フツー昔から人生の夢はお金や権威ラシイ。

 今はこの国では、どんな状況でも飢えることなく生活できるのだから、自分の無垢な心を大切にするような生き方が最も幸福につながる、そんなことがきれい事でなく、本気で信じられてもいい。


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